社会福祉士となり実際の仕事をしていく時に「さて何を持っておくべきか?」。そんな小さな小さな疑問にお答えしたい。
しかしながら、社会福祉士は現在、様々な職場で活躍しており、今からお話する内容が全ての方に当てはまるとも限らないし、また一部の人にしか当てはまらないこともあるかもしれない。
筆者は長らく在宅を訪問する系の相談員(ソーシャルワーカー)として活動してきたため、その観点からの話となることを理解しておいていただきたい。
必携品
名刺・身分証
もはや説明不要だ。次に行こう。
筆記用具(メモ帳やノートを含む)
メモを取れるメモ帳やノートももちろん必要だ。ただ紙切れのようなものにメモするのは止めておいた方がいい。何かの拍子にそのメモ用紙を紛失し個人情報流出なんてことのなったら大変だ。
朱肉・押印パッド
印鑑不要の社会になって何が一番よかったかと言うと、プライベートなことよりも仕事における負担の軽減だ。以前は公的な書類にはほぼすべて押印する必要があった。障害のある方、高齢者の方に何枚もの書類に記名していただき、押印していただくは、何だか申し訳ない気持ちになっていた。
とはいえ、まだ押印が必要となる場面もあるため、朱肉と押印パッドは持ち歩いておこう。
パンフレットや料金表
施設や病院に所属しているのならば、自施設・自病院のパンフレットを持っておくことはもちろん必要だ。どんな場面でも自分の施設や病院の説明(営業)する心づもりを持っておこう。
また障害相談支援専門員、包括支援センター職員、ケアマネなどでは、中立な立場で施設(入所やデイなど)を紹介することになるので、いくつか本人の希望にあいそうなところのパンフレットを準備しておくことも必要だ。
計算機
盲点?かもしれないが、サービスの利用料金を説明しないといけない場面がある。今の時代、スマホで完結しそうだが、結局計算機を別で持っていた方が便利だ。
事務所に置いておくと良いもの
消臭スプレー
筆者は、障害相談員や包括職員として、在宅の障害者や高齢者宅を訪問する仕事が長かったためかもしれない。
いつも事務所には消臭スプレーを置いていた。
タバコで煙もくもくのお宅に1時間も滞在すれば、自らもタバコで燻されてしまっている。またゴミ屋敷状態になっているお宅に訪問すると、何とも言えない何の匂いか分からない匂いがついていくる。アルコール依存症の方(再飲酒してしまい倒れる寸前)のお宅を訪問した際にはアルコールの匂いと尿臭で吐き気がするようなこともあった。
自分の衣服についた匂いをとにかく取らねば、その日一日の仕事に支障を来す。自分自身も辛いが、次に訪問するお宅に「臭い自分」で訪問するのは失礼だ。
消臭スプレーを自分と衣類に浴びる。または着替えられる人はそれでも良いと思う。
使い捨て靴カバー・ゴム手袋・替えの靴下など
頻繁ではないものの、ゴミ屋敷に訪問せねばならないことが稀にある。実際に片付けとか物の処分をするには、専門業者に依頼することが多いが、ゴミの中から印鑑を探すなどという場合には当方も少々手伝う必要が生じることもある。
クライエント自身が「靴のままで上がっていいよ」というスタンスの場合もあるが、一応靴カバーを持参し、靴にそのカバーを付けて上がらせてもらうことはある。
使い捨て手袋同様、靴カバーも(使う場面があるかもしれないので)準備だけでもしておくと良い。
替えの靴下やストッキングも常備しておくと良い。ゴミ屋敷へ突入せずとも、大雨の日の外回りなどでも必要になる時がある。
自身の仕事に合わせてカスタマイズ
始めに申した通り、社会福祉士と言ってもどの職場でどの職種で働くかによってやることが変わる訳で、ここに記したことが全てではない。あなた自身の仕事のスタイルに合わせてカスタマイズしてほしい。
でも筆者としては消臭スプレー、靴カバーなどは一年に数回は使用する機会があったため、やはりオススメしておきたい。
抜かりない準備をして、余裕をもった社会福祉士ライフを!