社会福祉士 一発合格のススメ

資格取得
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先日とある国家資格取得を目指す方と話す機会があったが、その資格は合格率約10%であり一発合格はなかなか狙えない難しい資格のようだった。

一方、社会福祉士の合格率は29.5%(第1回~36回まで)であり、十分に一発合格が狙える難易度である。当然のことながら、国家試験の試験勉強は長く辛い道のりであり、誰もが出来れば『一発合格』したいと思っているだろう。

筆者もこの一発合格を勧めるが、ではなぜ一発合格を勧めるのか。

一発合格を勧める理由

既卒より新卒者の方が合格率が高い

例年、社会福祉士の合格率は既卒者よりも新卒者の方が高い
さっそくデータを見てみたい。例えば第35回と36回のデータを一覧にまとめてみたので見てほしい。

   新卒      既卒   
①福祉系大学等ルート
(福祉系大学等)
第35回:65.0%
第36回:76.8%
第35回:28.2%
第36回:41.7%
②福祉系大学等ルート
(福祉系短大等+実務経験)
ー   第35回:22.2%
第36回:37.8%
③短期養成施設等ルート第35回:55.0%
第36回:68.0%
第35回:32.8%
第36回:44.3%
④一般養成施設等ルート第35回:67.4%
第36回:80.7%
第35回:34.7%
第36回:46.4%

見ていただければお分かりになるだろう。
①②④のルート全てにおいて、新卒者の合格率が既卒者のそれを上回っている。直近まで大学や養成施設で勉強していた新卒、つまり初めての受験者の方が合格率が高いと数字が言っている。

これは第36回、第35回試験でのデータだが、第34回においても同様に新卒者の方が合格率が高かった。

働きながらの受験勉強はハードモード

仕事をしながら勉強するのはタイムマネジメントとかなりの精神力が必要だ。社会福祉士は超難関資格ではないが、それでも中途半端に勉強して受かるほど簡単ではない

例えば四年制大学で勉強してきて一発合格できなかった場合、次は働きながら翌年の受験に備えることとなる。

社会人一年目に、仕事と国家試験勉強を平行してやっていくのだ。それがいかに大変なことか。
初めての職場で上司や先輩に気を遣い神経をすり減らしながら、慣れない仕事をどうにかやりこなすだけで精一杯の毎日だ。受験勉強できる余裕があるだろうか。

筆者の社会人一年目を思い出してみても、とうてい試験勉強をやれる状況ではなかった。

入社初日から毎日残業。17:30で終業なのに、毎日「最低」21:00前まで残業だった。それから自宅に帰って食事と入浴、肉体的にも精神的にもそれ以上何かできるような体力気力は残されていなかった。

(かれこれ20年前の話で「時代」もあるかもしれないし、ちょっと変な組織だったというのもあるが)
ほとほと現役合格できていて良かったと思う。

大学生なら大学生のうちに勉強しておきたいところだ。一般養成施設、短期養成施設においても、時間や体力に余裕があるうちに合格を手にしておきたいところだ。

法改正、制度改正がある

筆者が一発合格を勧めるのは他にもある。
現場で仕事をする時もそうだが、法改正や制度改正の度に自身の知識をアップデートしていく必要がある。

社会福祉士国家試験は出題範囲も広く、法律や制度の問題も多いが、法改正や制度改正は定期的に行われており、去年勉強したことが今年にはもう古い情報になっていることがある。しかも、そういうところこそ試験で狙われることだってある。

昨年使用していたテキストをそのまま使い続けるのは辞めておいた方がいい。常に最新の情報で試験勉強を行うことだ

合格への意欲減退の恐れ

同じ試験勉強を何年も続けると、モチベーションを高く維持するのが困難になることがある。
あなたはそうではないかもしれないが、筆者はまさにこのタイプだ。持久力や忍耐力を持ち合わせておらず、どんな試験も一発合格を目指している。

一度不合格になってからまたモチベーションを上げること、そしてそのモチベーションを高く持ち続けることは大変だ。勉強する期間が長くなれば途中で気持ちもダレてきてしまうもので「何となく勉強している風」に陥ってしまうことがある。

いつの間にやら恒例行事のように毎年受験するなんてことにならないように勉強しよう。
そして「いつか受かれば…」という思いは、いつまでも受からない事態を呼んでしまうため気を付けよう。

お金と時間がかかる

もはや説明不要だが、受験勉強を続けるにはお金と時間を要すこととなる。テキスト代に受験料、また試験当日の交通費やらホテル代などお金がかかる。時間は言わずもがなだ。

一発合格すればそんな出費も一度で済んでしまう。これも一発合格する理由になるのではないか?

やっぱり目指すは一発合格

社会福祉士は国家資格であり簡単ではないが、それでも十分に一発合格が狙える難易度だ。

一度失敗して2回、3回と受験するよりも、初めて受験する人の方が合格率が高いことは統計で証明されている。もちろん、何度受験したって構わないしその努力が出来ることは素晴らしい。

しかし何度も何度も不合格を突き付けられて心が折れる前に、何としてでも一発合格を狙っていこう。


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